2009年に竣工した「六甲の家」の住まい手より、生活スタイルの変化などによるリフォームのご依頼を受けました。
若干の部屋の配置変更、新築時に導入を見送っていた念願の薪ストーブの設置、布製のクロスを貼っていた壁を漆喰に、そして、床をタイル貼りにする代わりに天井に木を使いたい、といったご要望の元、過去に設計させて頂いた住まいを改修のために再度設計させて頂きました。
10年近く暮らされてきて、生活の変化や新たな住まいへのご希望が生まれてきたとの事。
お子さまも大きくなり、子供部屋などを中心としたプラン変更による機能性の充実を図りつつ、LDKなどの仕上げも更新しました。
少しずつ角度を振りながら連続する空間に、格天井(ごうてんじょう)と呼ばれるグリッド状の無垢の木の仕上げを採用。横からの光を受けてリズミカルな陰影を生み出しています。
昔ながらの素材と仕上げ方を用いつつも、現代的な暮らしを容れる住まいになったのではないかと思っています。
所在地:兵庫県神戸市
工事種別:戸建てリノベーション
用途:住宅
構造・規模:鉄筋コンクリート造+鉄骨造/3階建
面積:320㎡/97坪のうち、102.19㎡/31坪を改装
竣工:2017.02
設計:SWING/小泉宙生, 中島有利恵
写真:平井美行