50代ご夫婦お二人のための住まい。
長らく住まれた既存住宅を建て替え、現在の暮らしにあった住宅へアップデートされることが望まれました。
ハーレーやジェットスキーなど多趣味なご主人からは、ビルトインガレージ、書斎、お客様をもてなす応接間が希望され、奥様からは冬暖かく夏涼しい温熱環境と、家事動線・収納量のご希望を頂きました。
元は公社の一体開発として作られたニュータウンで、既存のお住まいは隣接住戸と2戸1になった連棟形式の長屋でした。

南北を道路に面した敷地はどちらの方角からも「抜け」が確保できましたが、東西は隣戸が迫っているような状況。また敷地内に1ｍほどの高低差があり、東西で大きな段差がありました。敷地の高低差をプラス条件と解釈し、積極的に利用。スキップフロアで構成したプランとし、ガレージ⇔書斎⇔ダイニングキッチン⇔リビング⇔ロフト、と視線が緩やかにつながっていく構成としました。
大きな気積ボリュームになることから、断熱気密対策をしっかりと行い、不快な温度ムラの少ない快適な室内環境としています。