札幌でサウナを核とした宿泊施設のお問い合わせをいただいたのが、およそ一年前だったかと思い返しながら、実施設計の最終取りまとめを進めています。
私たちのサウナ施設や宿泊施設の実績をみていただきながら初回ヒアリングを終えた際、クライアントから頂いたご要望が「眠ること、癒やすこと、に特化したホテルをつくりたい」というものでした。
札幌はインバウンド・国内旅行を問わず、北海道の旅の拠点になる都市とのことで、連泊や家族単位の旅も多いと伺いました。その後、何度かのMTGを重ねたのち、プレゼン時に私たちからお示ししたキーコンセプトが、「メディテーションホテル_泊まることで感覚がリセットされ、旅の活力をやしなうホテル」でした。
meditationは、日本語で瞑想・黙想・熟考を意味する言葉。心を静めて雑念を手放し精神の安定やリラックスを得る行為で、それを泊まることで豊かに叶える、という考えです。もちろん、宿泊という行為における日常と異なる場所で休養するという側面は、それだけでリラックスを得られますが、あえてそれをキーコンセプトに据えることで、宿泊体験そのものを改めて考え直してみましょう、という意味合いを込めてお話ししました。
札幌は古くからの観光都市であり、多くの都市型宿泊施設が存在する中で“特別な内的体験を届けること”が本施設の存在意義になる、というテーマを基にクライアントと熟考を重ねました。
サウナは2020年初頭あたりのお祭り騒ぎのブームは過ぎましたが、コロナ禍を経た現在は生活文化として暮らしに根付き成熟期に入ったとも言えます。安易なビジュアルや目新しさだけに頼った施設は淘汰されつつあり、丁寧に計画され普遍的な魅力をもつ施設は変わりなくパフォーマンスを出しています。
Fire 人と過ごす時間
Steam 身体を整える時間
Stillness 心を整える時間
Meditation・サウナ・眠ること、に特化した札幌という北海道の都市にふさわしいホテル。
設計完成まであと少しです。

Kanayama


