京都発のオリジナルTシャツと雑貨を扱うショップの旗艦店となる内外装計画。敷地は中京区柳馬場六角からすぐに位置する町家であり、住まいとして長年使われてきた建物を路面店舗としていかにリニューアルするか。また、インテリアからどう街並みへコミットしていくか、など機能性だけに留まらないデザインが求められました。

間口が細く奥行きが長い区画で、通り土間上部に吹抜けをもつ京町家特有の空間。奥の坪庭など既存の骨格をできるだけ活かしながら、物販店としての強度を加えていくような提案を行いました。道から店内への人の導線、暖簾・ウィンドウ・サインなどによる訴求、視認性が高い棚計画、抜け感のある坪庭など、カラフルな商品たちが際立つよう注意を払っています。京の伝統文化をモチーフにしたグラフィカルなＴシャツや京都の職人による手作り雑貨など、商品コンセプトが違和感なく空間に満ちるような空間を目指しました。