過去にお世話になった「common room NAKATSU」のクライアントから、NAKATSUとは異なるコンセプトでの御依頼を頂きました。
自己所有ビル(共栄ビル/7階建/築50年)2階フロア2/3を占める区画を、ビル共有スペースとしてコワーキングとロビーラウンジを兼ねたプログラムへ設計変更を行うというものでした。
今後空きが出たテナントから、一つずつシェアオフィス区画として改装を行い、既存の賃貸契約ではなくレンタルオフィスとして新たに賃借契約を結んでいく予定です。数年後には一棟まるごとシェアオフィスビルとなる予定で、そのベースフロアとしてcommon room UMEDAが機能していくことになります。
築50年の歳月をポジティブな条件と捉えなおし、今後新しいビルが乱立していく梅田エリアのなかで益々独自性のあるポジショニングを持たせていくということを空間コンセプトに据えました。
まずは、歴史を物語るバラ板の躯体コンクリートをスケルトン天井として際立たせました。既存共用部のテラゾーや真鍮などのマテリアルも新規インテリアでも適材適所に反復させて、共用部とラウンジの空間全体を一体化させています。
コワーキングやドロップイン利用をメインにしたワークスペースなので、集中が必要な一人でのPCワークや、数人での参加型MTGワーク等、またその作業時間性にも注意して様々なシッティングがセレクトできるような計画となっています。
所在地:大阪市北区芝田2-8-11 共栄ビル3F
工事種別:新装
用途:コワーキング&シェアオフィス
延床面積:90坪
竣工:2019.09
設計:SWING/金山大, 姉崎隆介
照明計画:ウシオライティング
施工:イトイ大建
写真 : 冨田英次 ※一部を除く
クライアント:共栄商事株式会社
ウェブサイト:common room