傾斜角度30度の急な斜面のこの敷地は、前面道路も坂道になっており平らな部分が殆どありませんでした。
擁壁を作るなどの大規模な造成を行うと費用が大きく膨らむ為、基礎形状を工夫しました。基礎の立ち上がり部分を斜面に直行する衝立状の形状とし、大きな土圧が掛からないようにしています。そして、上部建物を少しずつオーバーハングさせることで室内の面積を確保しつつ、基礎の地面に接する部分が小さくなるようにしてコストを抑えています。
本体の構造は吉野杉で柱・梁を構成した木造とし、出来るかぎり国産材となるよう、屋根の仕上げ合板もヒノキ製のものを採用してます。
景色の良い北側に窓を取っても直遮光が入らない為、見晴らしの良い窓が得られました。同時に、南側からの採光も得たいので、南側へ跳ね上げる屋根形状とし、冬場の低い日光を家中に引き入れています。
WORKS設計実績/事例
生駒の斜面地住宅
生駒の斜面地住宅
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