阪神電鉄:香櫨園駅北側の4周道路に囲まれた離れ島のような敷地を有効活用されたいとのご相談でした。
70坪ほどの面積ですが長さは50mもあり、6.5m底辺のとても細長い三角形の形状、おまけに傾斜もあってテナントビルの敷地としてはチャレンジングな条件でした。
敷地の傾斜を利用して、テナントへのスムーズな動線誘導を叶えるべく、中央部に共用階段を配置しました。階段を挟んでそれぞれのテナントを半階分をずらすことで、移動の際の心理的な動線を短くしています。
また、真四角ではなく台形プランの階段とすることで、昇降時、様々な方向に視線が移ろう仕掛けを施しました。
中央部に植えられたアオダモの揺らぎや木漏れ日の中で、お店への移動も楽しく過ごせるような配慮としています。
4周からの厳しい道路斜線をクリアするため、天空率を使って平面・断面ともできる限りの気積を確保しました。
道路にそそり立つ壁の圧迫感を弱めるべく、街路に近い1階外壁はレンガタイルを特注色で焼いてもらい、現場で割って貼ることで「手仕事」のぬくもりと阪神間モダニズムの文脈に沿うよう配慮しています。
WORKS設計実績/事例
libre KOROEN / 鉄骨造テナントビル
libre KOROEN / 鉄骨造テナントビル
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