クライアントの大阪本社内にある第一食堂では、長年の社員数の増加により、ランチ時には時間制で人数を交代するような状況が続いていました。現状解決のため第二食堂を計画するにあたり、次のような課題設定を空間デザインにプロットしました。
・同敷地内に建つ各社屋どおしをつなぐ接点として、交通動線に配慮した計画であること
・オフィス然とした各ビルの環境から移動した際、開放的で安らぎを得られるような空間であること
・飲食以外においても、ミーティングなど社員間の活発な交流を促進する場となること
・防災訓練の拠点として、また社内イベントにも対応させるため、造作物は自由に移動できるものであること
日々、数百人規模に利用される食堂として、ハードな使用にも耐えられ、飽きのこない素材選定や各部の納まりが望まれました。
当初の目的を実現するべく、限られた予算配分の中でメリハリのついた空間デザインを意識しました。
これまで形式的になりがちだった社屋内において、新たな空気感をもったサードプレイスが実現しました。
所在地:大阪市中央区玉造1-2-37
工事種別:新装
用途:社員食堂
面積:275.18㎡ / 83.24坪
竣工:2021.04
設計:SWING/金山大, 姉崎隆介
照明計画:ウシオライティング
施工:大成建設
クライアント:京セラドキュメントソリューションズ株式会社