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香港建築巡り part1 街歩き編

// 2026.Mar.18

香港建築巡り part1 街歩き編

// 2026.Mar.18


「おすすめの国は香港かなぁ」

昨年、たまたま飲みに行っていた時に友人から聞いたこの言葉。
アーティストとして国内外を駆け巡る彼女と旅の話になり、
今回香港へ訪れるきっかけとなりました。

お勧めの理由は「シノワズリな世界観を味わえる」から🌝


数年前に彼女の自宅のリノベーションを担当して、
その時にヒアリングしたデザイン要望も「シノワズリ」でした。

※写真撮影がまだの為、WORKS未掲載です



【「シノワズリ(Chinoiserie)」とは】
17〜18世紀のヨーロッパで流行した「中国趣味」の芸術様式で、
東洋文化への憧れから生まれた装飾スタイルです。
ヨーロッパの人々が想像した理想の東洋は、華やかな色彩や繊細な模様、
そして幻想的な風景として表現されました。

Wikipediaより参照








かつてイギリスの植民地であった香港では、
西洋のデザイン感覚と中国の伝統文化が自然に混ざりあっているそう。

香港といえば、九龍城、ジャッキーチェン、飲茶...のイメージ。
新しい文化や空間の魅力に出会えるかもしれない。
そんな期待を抱きながら、香港へ旅に出ることにしました。


part1では「街歩き編」を、
part2では「建築見学編」の紹介をアップします。









①高層ビル群と香港の住宅事情

何となく映画や写真で「高層ビルが多い街」というイメージはありましたが、
実際に訪れてみると、至るところに現れる高層ビル群に圧倒されました。
街中には、築年数が古そうな団地のタワマン版のような建物も数多く見かけます。

窓の外に干された洗濯物や、むき出しの室外機。
そんな何気ない風景から、日本とは違う生活感を強く感じ取ることができます。



ホテル最寄りの黄埔駅(ウォンポー)近くに
Whampoa Garden(ウォンポーガーデン / 黃埔花園)という
1985年〜1991年に順次完成した大規模マンションがあったので、
間取りと家賃を調べてみました。

引用元:中原地產ホームページ


1ベッドルーム広さ: 351Sqft(約32㎡)※恐らくB区画
家賃: 15,000香港ドル / 月~
1香港ドル=約20円なので、家賃は月30万円オーバーになる計算です。


香港の家賃は世界最高水準で、単身向け(20㎡〜)でも約15〜30万円(!)
エリアにもよりますが、東京の2倍近くすることもあるそうです。

そのため若者の多くは、ルームシェアか、
「ナノフラット」と呼ばれる20㎡未満の超狭小住宅に住んでいるケースが多いとか。



平地が少ない香港ならではの立地事情に加え、深刻な住宅不足。
日本とはまた違った形の社会問題になっているようです。







②「竹の足場」を支える熟練の職人技


去年起きた香港の大規模火災。
その被害の大きさから、日本でも多く報道されていました。
ニュース映像を見て衝撃を受けた「竹足場」。
実際に香港の街を歩くと、そこら中で見かけました。

可燃物としての脆弱性を取り上げられていましたが、これまで使われている理由や歴史を調べてみました。





竹製足場は中国本土を起源とする数千年の歴史を持つ伝統技術で、
1960年代の建設ブームを機に香港で定着した。
軽く安価で、限られた空間に合わせて容易に調整できる柔軟性が、
多くの超高層ビルが密集する香港で重宝されてきた。

標準化された金属足場と異なり品質のばらつきがあるものの、
熟練労働者の高度な手作業に支えられている。

出典:https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-11-27/T6DXI5T9NJLW00




熟練の職人技があってこそ成り立つ工法。
そうした技術が長年受け継がれてきたからこそ、
香港のような密集した都市でも高層ビルの建設が可能になったのではないかと思います。

技術という面でも、そして街の景観という意味でも、香港らしさを形づくる要素の一つなのですね。





(恐らく)足場を作っている途中の現場を見つけました。
個人的に高所恐怖症なので、見ているだけでそわそわします(◎_◎;)







③フォトジェニックな地下鉄、タイルと石

地下鉄の写真です。
駅ごとに違うカラーリングのモザイクタイルと、丸みを帯びたフォルムの手摺。
フォトジェニックな空間に移動する度にワクワクしました。



1970~80年代に地下鉄が開通した時、

● 窓も自然光も無い地下鉄の駅が暗くどんよりとした印象になるのを避けるため
● 誰でも認識できるようなカラフルな色を使って、各駅の区別をしようとした

(当時の香港では義務教育が始まったばかりで識字率が高くなく、色による区別は利用者が円滑に移動する為に大きな役割を果たすと考えられたそうです)

といった理由から、駅ごとのテーマカラーを設定したそうです。
魅力的なカラフルタイル空間は、運営会社の思いやりの結果のデザインだったのですね。



余談ですが、エスカレーターがとにかく速くて(体感日本の1.5~2倍)、
アトラクション的に楽しかったです🎢


高層マンションも地下鉄もタイルが多いですが、街中では石も多く使われていました。
ホテルやデパートにはとにかく多くの大理石が使われていて、
「贅沢な空間の象徴」として愛されているそうです。





④街の特色と朝ごはん文化

香港の街並みのイメージの一つ「ネオン」。
2010年代の法改正で約9割(!)姿を消したそうです…

安全上の理由(老朽化)からLED看板への置き換えが進んでいるらしく、
LEDネオンデザインのショップも見つけました。





九龍の下町にある問屋街「深水埗」、市場の上にある朝飲茶に行きました。
朝4:00から営業しているそうですが、9:00少し前に到着。
ギリギリ最後の炊き上がり点心にもありつけ、地元のおじさま達に紛れて注文。

優しいお店のおば様が「ブタ、ウシ、エビ」と日本語で説明してくれました。
日本人観光客も多いのかな、自分たちの母国語で声かけてくれると嬉しいですよね。
香港で覚えた言葉は「ニーゴ(これ)」です^^

お店は市場の2階、高層マンションの中庭に面した場所にあり、
(香川県「坂出人工土地」の高層バーションのようなイメージ)
朝から遊具で静かに運動をしている人がいました。

一階の市場の様子も。いい雰囲気です。




香港島の中環(セントラル)へ。
ビクトリア湾を中心に自由貿易港として栄え、現在も商業・金融の拠点として発展を続けているエリアです。

九龍エリアを中心に回っていたので、街並みの違いに驚きます。

山側へ少し上ると、
part2で紹介予定の大館(19世紀に建てられた旧中央警察署、中央裁判所、ビクトリア監獄)やPMQ(旧警察宿舎)等があるSOHOエリア。
アートスペースや人気のエッグタルト屋さんがあります🐣


高層ビルの合間には中庭があり、休憩をしている人もチラホラ。





美味しいものが沢山ある香港。
特に朝ごはんの多様性は独自の文化だと思いました。

● 広東料理にルーツをもつ中華系(点心、お粥等)
● イギリス統治時代の影響のある洋食系(トーストとたまご、マカロニスープ等)


「洋食の朝食」といっても幅広く、
たまたま入ったお店では↓画像(Google翻訳)のようなラインナップでした。

麺は好みのものに変更可能。
「出前ラーメン」は、日清のインスタント麺「出前一丁」です🍜
(香港では何故か「出前一丁」が人気)

私たちは、隣のおば様が食べていて美味しそうだった「ハムエッグヌードル」を注文しました。
揚げた豚肉と目玉焼き+お米の麺(フォーというより素麺っぽい)が到着。
「お肉と味が付いていない麺って大丈夫かな…」
と思いつつ、食べ始めたら合う!
このお店では、ハム=薄衣で甘辛く揚げた骨付き豚肉でしたが、
さっぱりした麺との相性が絶妙でした。





Part2「建築見学編」へ続きます🎋




Kumazawa

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