奈良市餅井殿センター街にある起業支援スペース「夢cube」にて有名店に成長されたお店の移転プロジェクト。
5坪の既存店から6倍の面積拡張となり、厨房オペレーションの抜本的な見直しが必要でした。また、新たにテイクアウトコーナーの併設や雑貨スペースの展開、外光の入りづらい区画での光環境の整理など、様々な要点を整理しながらプロジェクトを進めていきました。
1階路面で奥に細長い区画上の欠点を補うため、オープンスペースに面した2階部分の外壁に建物オーナーのご理解のもと新しく窓を設けています。
入口付近が大きな吹抜けとなっていたことを最大限に価値化させました。
厨房の一部をコの字カウンター形式とし、オペレーションの合理化を図りつつ、かき氷が出来ていく様をお客様が楽しんで眺められるように配慮しました。
また、雑貨スペースと飲食エリア、半地下の個室エリアとの空間の繋がりにも気を配りました。
キラキラとした氷の粒感を模した再生ガラスを埋め込んだモルタルカウンターは、左官職人に念入りに磨いて頂き、すべすべと思わず撫でたくなるような質感に仕上げました。既存から残されていた床のビアンコカラーラは、清々しいかき氷が醸し出す空気感と相性が良いと判断し、汚れを研磨して再利用しています。
奈良のリージョナルな良さを空間でも展開するため、奈良にゆかりのある方々にご協力をお願いし、空間づくりをサポートして頂きました。
所在地:奈良県奈良市
工事種別:新装
用途:かき氷店
面積:31坪
竣工:2018.03
設計:SWING/金山大, 姉崎隆介
照明計画: NEW LIGHT POTTERY
施工:吉川工務店
オリジナルチェア・スツール:simple wood product
吉野桧:WOODBASE
写真:Stirling Elmendorf Photography
クライアント:合同会社ほうせき箱
ウェブサイト:kakigori ほうせき箱
voicy: クライアントの声
クライアントからのメッセージ:
ご提案いただいた中で、予算内に収めてくださったこと、私共の意向をご理解いただいたプランをご提案いただいたことが決め手となりました。ギリギリまでこちらの都合、修正変更にご対応くださいました。
素晴らしい設計事務所様と工務店様へ、この度は良縁をありがとうございました。