那覇市の市街地に計画されたRC造4階建てのゲストハウスです。
クライアントが求めたのは慌ただしい日常からリセットされるための静謐な建築でした。

ゲストも多く来訪されるためサニタリーを備えたベッドルーム、趣味のカジキ釣りのためのガレージ、パーティー用厨房、BBQテラス、ルーフトップジャグジーなど、リゾート別荘ならではのご要望を各階に最適化し構成しています。

外壁色は、那覇市のタウンカラーである「コーラルホワイト」（琉球石灰岩のやわらかな白）を基調とし、亜熱帯特有の強い光を正反射してしまわないよう、表面は粗いコンクリートの表情を持たせたテクスチャーとしています。
また、低汚染塗料による防汚対策や海からの塩害対策にも配慮しています。

建物が単調で暴力的な印象にならないようボリュームを分けた構成とし、プライバシーを守るべく北側には閉じた印象ながら階段動線は街路に対して半透明のガラスファサードで呼応させ、街と緩やかな接点を持たました。
南側のBBQテラスは開閉式ルーバーを介して大きく開放し、3.6ｍの天井高さをもつリビング空間に眺望と開放感を与えています。

一年を通して過ごしやすい沖縄ならではの心地よい気候を享受しつつ、強い湿度対策や夏の日射遮蔽などにも配慮しています。