「奥野病院リニューアル」WORKSアップしました。
Photo 平井美行
お問い合わせから丸2年、今年2月にリニューアルオープンしました。
「既存の病院に新たな科を新設するにあたり、全面的にリニューアルしたい」
というご相談から始まったプロジェクト。
現地へ伺って詳細を確認していくと、いくつかの問題点が見えてきました。
・建替えなのか、増改築なのか、方針が定まっていないこと。
・各科の運営方法やどのような機能が必要になるのかが、院内でまだ議論中だったこと。
・現状の土地と建物が複数混在していて、
役所との協議・法的な確認、申請の手続きがとても複雑なこと。
などなど、、
条件を整理しながら協議を重ね、
「要件・諸機能を満たすため建て替えや増築は行わず、既存建物内のリニューアルで実現する」
という結論に至りました。
(詳しくはジャーナルの記事にて「医院の大規模改修~お困りごとの相談から~」)
開院を続けながらの工事となったので、
スタッフさんや施工会社さんと協議を重ね、工事は2期に分けることになりました。
まず、1期工事ではエントランスや総合受付、待合の工事を行いました。
(1期工事の様子はこちらから)
今回は2期工事を振り返ります。
2期工事は、診察室や検査室など4フロア分の工事と外装の修繕工事です。
まずは解体工事。
フロアごとに順々に解体していきます。
下地組。
クリーンエアコンの吊りこみ。
培養室や手術室は一般的なエアコンよりも大きなクリーンエアコンを設置するので、
梁や配管と当たらないように検討したり、他の設備機器との調整をしたりと
電気屋さんと相談を重ねました。
同時進行で外回りも足場を組んで準備を進めています。
屋上の防水工事や配管の交換。
こちらは外部塗料のサンプル。
ホワイト系でいくつかサンプルを作っていただきました!
エントランスまわりの良く見える部分はナノペイントを採用しています。
塗膜表面の微粒子が汚染物質の侵入を防いだり
ナノ粒子の親水性によるセルフクリーニング効果で、
雨水と一緒に汚れが落ちるので、白色の塗料でも美しさを保つことができます◎
内部工事のボード貼~仕上げ
待合などの置き家具はお客様と一緒にショールームへ。
待ち時間が長くなっても疲れないか、
リラックスできるか、程よいホールド感があるか、、、などなど
患者さんの気持ちになって色々試しながら選定しました。
こちらへ訪れる方の緊張を少しでも和らげる空間となり
スタッフさんも気持ちよく働ける場となっていくことを願っております。
oda