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レポート・記録

二期工事の始まり(天下茶屋のオフィス・クリニック)

// 2021.Jun.16

二期工事の始まり(天下茶屋のオフィス・クリニック)

// 2021.Jun.16

2年前に竣工した、木造3階建てのオフィス兼クリニック「新生会 訪問看護ステーションポプラ」 
2階クリニック部分の内装工事計画が進んでいます。

今回は、担当者の目線から新築工事時を振り返りたいと思います。




2017年春、
ホームページからお問い合わせいただいたことからプロジェクトがスタートしました。

「訪問看護の業務からオフィスへ戻ったスタッフが、その疲れから解放される空間となるよう、
木の住まいのような落ち着ける・癒される環境にしたい」というご要望。
過去の我々の「木材を使った温かみのある空間」実例を見られて共感してくださったそうです。




ヒアリングを重ね、模型とイメージパースによるプレゼンを行いました。

1階はエントランスと駐車場、2階を将来のクリニック、3階に訪問看護のオフィスの用途を配置。
3階の勾配天井と小屋組みを一部あらわしにすることで、木をふんだんに使った温かみのある空間に。
外観には目隠しを兼ねた杉材のルーバーを設置し、植物好きな院長先生のリクエストによる壁面植物との調和を図りつつ、
周辺地域に対して心地の良い木と緑の景観を提供します。

プレゼンは無事に成功し、
大きく計画を変更することなく、約1年間の設計・見積・申請期間を経ていよいよ着工です。




基礎工事が進む中、私たちは実際に木を加工するプレカット工場へ。

化粧として見えてくる材を選別し、取付位置と向きを決めていきます。
このような作業を「木配り」といい、木目や色味を見ながら「どのような向きで見せたいのか」考えます。

コロコロ、コロコロ、向きを変えながらチェック。
白いチョークで印を書いておきます。





1ヶ月後の2018年夏、上棟の日を迎えました。

これまで図面やパースでイメージしてきたものが一気に組み上がる日。
「いよいよか^^」とワクワクする気持ちの反面、「トラブルが起きずに無事に終わりますように…」
という不安な気持ちが交互するドキドキ&ソワソワな1日です。

実際に3mを超える木材を次々にレッカーで吊り上げて、大工さんの手で組まれていく様子は壮観です。

木を製材する材木屋さん、材料を加工するプレカット屋さん、加工された木材を組み立てる職人さん。
さまざまな人と物がつながり、紡ぎ合いながらひとつの場所を創っていきます。

SWINGでは「つながりの場を あなたと紡ぐ」というフィロソフィーを掲げ、「木材で建築をつくる意味」を考え続けています。
⇒「国産材による木造建築は、様々なつながりの場を創り出す」詳しくはこちらをご覧ください^^







内装工事を経て、無事に竣工したのが2018年の年末。
寒い冬は植物への負担が大きいため、暖かくなるのを待ち、2019年夏の始まり、
植栽工事を含めた全ての工事が完了しました。








あれから2年後の2021年春、2階の内装工事計画が始まりました。

ツル植物の成長で時間の流れを実感します。
この建物で働かれている方から嬉しい感想を伺い、ホッと心が温まりました。
事業主様の願いと私たちの想いが形になっていっていること。設計者としてとても嬉しいことです。

患者さんとスタッフさん、そして地域の皆さまに愛される建物になるよう、
二期工事も気を引き締めていきます^^





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