以前設計させて頂いた動物病院の先生より2度目のご依頼を頂きました。
ホテルライクな配色とテーマカラーとなるブルーは、先生が最初からイメージを固めておられました。
前回のご依頼も含めて3度目のクリニックづくりともなれば先生も慣れたもので、機能的な部分はあっという間に決まっていきました。
コロナ禍において設計されたこともあり、受付カウンターはガラス張りとしています。可動式の仮設的なパーテーションとは違いスッキリ収まり、結果的に防犯上も好都合な設えとなりました。
大通りに面したガラス面は待合コーナー。ベンチを浮かせて下も見通せるようにしたことで、時間待ちの動物も大通りを行きかう人や散歩中の動物たちと視線を交わすことが出来るでしょう。
そして内外の壁面には、ペインターデュオ『WHOLE9(ホールナイン)』により動物の壁画が描かれました。
動物に関係する場所であることを暗示しながら、その感度の高い画風は先生のアーティスティックな感性と響きあい、オリジナリティを感じられるクリニックとなりました。
所在地:大阪市中央区
工事種別:新装
用途:動物病院
延床面積:176.86㎡/53.50坪
竣工:2021.02
ウェブサイト:エルペットクリニック
設計:SWING/小泉 宙生, 姉崎 隆介
グラフィックデザイン:P.GROUP
施工:株式会社マンヨー
壁画:WHOLE9
写真:大竹央祐