八尾の木造オフィス
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東に面する幹線道路R170から、遠く信貴生駒山系を望む場所に建つ木造本社オフィスです。

クライアントは産業廃棄物処理業界の中でも、中間処理パートを受け持つ企業様です。廃棄物に対するリサイクルやコンプライアンス意識をいち早く取り入れられ、最終処分場が逼迫している現状の中、埋立処分量を減らし処分場の延命化を図るための、再資源化や再利用化業務に携わっておられます。また、土砂を含んだ混合廃棄物を洗浄精選処理し「再生砂」を作り出す製造業務も担われています。

設計ヒアリング時から、廃棄物処理業界のお話しや日本における切実な現況をお聞きし、建築設計に関わる身としても他人事ではないことを改めて痛感いたしました。
そんなやり取りの中、本社屋の木造化・木質化については、有効資源の活用面だけでなく、信貴生駒山系の山々を見渡せる立地特性や、リサイクルに関わる企業のメッセージ発信という意味からも、自然と方向性がまとまっていきました。

社屋の設計意図が、企業の恒久的なメッセージやブランドづくりへの一助になると考え、訪れる多くの方々に対して、空間体験による環境装置となることを目指しました。

クライアントとのお話合いから、設計テーマを「循環 再生 接点 発見」とし、工事完成まで一貫した意思決定にて進めました。

構造材・化粧材などは、地域国産材(紀州材)を使い、構造に無理のない範囲で可能な限り集成材に頼らない構造計画としています。リサイクルタイルやリサイクルカーペット等の再生材料、環境負荷が少ない土へ帰る循環型資材、生駒石など地域から採れる素材を用いること等、より意識的に意匠計画に落とし込んでいきました。

求められた諸室を、ガラス壁による通路動線や吹抜を介しできるだけ有機的に結び、階が異なる場所間でも意識的に断絶されることなくつながるよう工夫しています。また、木造建築のウィークポイントとなる上下階間の遮音対策も下地から丁寧に施し、歩行感も含め、他構造とも遜色ない性能を担保しています。
 
商業色が強い看板建物が立ち並ぶ道路景観に対し、信貴生駒山系の森とつながる潤いのある景観を形成していくため、外構だけでなく2階テラスにも立体的な植栽を計画しました。
花が咲き、実がなり、紅葉する木々の振る舞いにより、四季や自然を生き生きと感じられるオフィスとなっています。

所在地:大阪府八尾市

工事種別:新築 / 木造2階建

用途:事務所

施工床面積:553.24㎡/167.35坪

防耐火設計:その他建築物(準防火地域)、内装制限なし

竣工 : 2026.5

建築設計:SWING/金山大, 姉崎隆介

構造設計:下山建築設計室/下山聡

Client:東海環境株式会社

施工:株式会社THINKA

木材:山長商店,橘商店

照明計画:DAIKO

造園計画:GREENSPACE

インテリアグリーン:FUZ

特殊左官:generationx

サイン計画:六景

写真:

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