かねてより設計を進めておりました天王寺の集合住宅がようやく着工しました。
【►WORKS】
建設物価上昇の影響下、新築賃貸集合住宅は家賃対利回りの点で昨今厳しい状況が続いていますが、本プロジェクトは事業主が建設会社さんということもあって、建物グレードとコストバランスを踏まえた設計を上手く進めることができ、無事着工することができました。
先日は、杭の着工タイミングで試験杭の検査に立ち会いました。
試験杭とは、予め地盤調査で検討していた地中深いところにある強固な支持層を工事で確認するための「初めに着手する杭」という意味になります。
「ボーリング調査の土質サンプルと試験杭の支持地盤(-22m以深)が同様であることを確認」
10階建ての敷地としては、比較的狭小地となるため、それに適した工法として本プロジェクトは、場所打ち拡底杭のNEW-EAGLE杭工法を採用しています。配筋検査やコンクリートの受入検査も合わせて行いました。
試験杭の検査は無事に完了。杭、基礎、地中梁とまだまだ地下の作業が続きますが、一番大切な建物の礎の部分なので、入念に現場監理も進めていきたいと思います。
この日は、SWINGに四月から院卒入社の新人スタッフK君を伴って現場へ。監理写真を撮影する現場監督さん他、職人さんたちも息子をみるような温かい眼差しと優しさで接してくれました。建築を志す若者の熱意が皆さんにも届いた・・かな!
Kanayama