構造美を感じられるものを見た瞬間、美しいと感動させられると同時に、なぜこのような形をしているのかを理解させられます。
生物の骨格や蜂の巣など、自然界にも合理的で美しい構造をもつものは多くありますが、建築の世界にも、力強く、合理的で美しい建築がもちろんあります。
学生時代の私は、「構造」を感じさせない軽くて浮いたようなガラス張りの建築をかっこいいと思っていました。
そんな頃に大学で、下山建築設計室 下山さんの木構造の講義があり、下山さんが過去に携わった事例を交えながら、1時間という短い時間の中で、木の持つ特性や構造の考え方を熱弁されていたのを覚えています。
どの事例も構造体が堂々としており、力強さと安心感、そして美しさを感じられ、構造を感じさせない建築が好きだった私は、平手打ちをされて目が覚めたような感覚でした。
余談ですが、その時の事例で登場したドコモショップ丹波篠山店を見て、私はスウィングに来ました。(下山さんありがとう!)
今年の7月に、プロ向けの木造建築を学ぶ「MOKスクール」のクラブ活動の1つ、「真壁志向クラブ」で下山さんが講師を務められる回に参加させて頂きました。
(MOKスクールについてはこちらから⇒「MOKスクール2024 募集開始」)
(2024年度MOKクラブカリキュラム:「MOKクラブについて」)
学生時代の講義内容よりもレベルアップした、耐力壁の力の流れ方、断面欠損の考え方などを分かりやすく教えて頂きました。
学生時代に見たスライドもあり懐かしさを感じつつ、今私がスウィングにいること、スウィングを知るきっかけを与えてくださった下山さんと出会えた喜びを噛み締めることができました。
最近では、私の尊敬する下山さんと木造の新築物件の計画(CASE STUDY/八尾市木造オフィスプロジェクト)を進めています。
木構造の力強く美しい建築を目指し、竣工は再来年の春を予定しています。
Kusama