ご相談いただいた計画地は、大阪市内にある36.69㎡ / 11坪の敷地でした。
限られた敷地の中で、多くのご要望を満たし床面積を確保できるか──。
上へ伸びることで構造的な塔状比にも配慮しつつ、細長くも堅牢な建築であることも同時に解決する必要がありました。
天空率による斜線制限の緩和、耐火建築物による建ペイ率の緩和、さらに1階を車庫とし容積率から外すことで、ご要望の諸室が配置できるボリュームとして5階建て、基準容積率300%に対して最大限床面積を確保した建築を実現しています。
周辺建物よりも頭ひとつ高い建物とはなりましたが、北側接道で3階までは建物に囲まれているという環境です。
そこで室内への採光確保のため、南側に縦動線となる階段を配置し光を下階まで導くプランをご提案しました。
ご高齢の住まい手さんとも相談し、メイン動線はエレベーターを使うご計画でしたので、直通階段は容積に入らない屋外階段とし、室内面積を最大化させながら外光を導く光井戸の機能を持たせました。最上部は透過するFRP屋根とし、雨はしのぎつつ光を導いています。
限られた天井高さを適切に各階に振り分け、快適性と開放感をバランスさせています。
1階は車庫と玄関、2階は地域の子供たちへ向けた英会話教室、3階はキッチンを中心としたLDK、4階は寝室と能登ひばが香る水回り、5階は見晴らしの良いホビールームとなっています。
コンパクトながら、フロアを移動するたび様々な空間が楽しめる豊かさがつまった住まいとなりました。
所在地:大阪府大阪市
工事種別:新築 / 鉄骨造5階建
用途:専用住宅
延床面積:143.06㎡/43.28坪
防耐火設計:耐火建築物(準防火地域)、内装制限なし
竣工 : 2026.1
建築設計:SWING/金山大, 草間大迪
構造設計:新町設計
施工:有限会社山崎工務店
キッチン:oguma
写真:冨田英次



















